ワイヤー用語
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タイコ |
ワイヤー先端に付いている円柱形の金具。円柱型や傘型などがあり、"カシメ"と"ハンダ"の2通りの取り付け方法がある。円柱型のタイコにはプラスティック製のカバーが取り付けてあるものがあり、クラッチレバー側のタイコに多く見受けられる。 |
傘型 |
「タイコ」の一種。クラッチワイヤーのエンジン側に使用されることが多い。 |
インナー |
インナーワイヤーの略で、通常銀色に見えるワイヤー部分。鉄製とステンレス製がある。また、単ヨリと複ヨリの2種類があり、単ヨリは1本の細いワイヤーを19本ヨリ合わせたもので、複ヨリは、1本の極細ワイヤーを7本ヨリ合わせて1本とし、それをさらに7本ヨリ合わせて仕上げる。(合計49本)単ヨリは、強さにおいて複ヨリを上回るが、しなやかさにおいては劣るという特徴を持つ。後付キャブレターを取り付ける際、ワイヤーの長さを調整するため、「ネジ止め式」のタイコを使用する場合は、単ヨリをおすすめしたい。複ヨリはしなやかさが特徴で、スロットルワイヤーなどに採用されることが多い。操作が軽くなるが、長期の使用による摩耗でワイヤーが少しずつ切れてしまう為、時々チェックすることが突然のワイヤー切れを未然に防ぐことにつながる。
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アウター |
ワイヤーを覆う部分。通常黒色のものが多く、外側から見える部分を総じてアウターと呼ぶ。内部構造は、インナーワイヤーを保護するため、螺旋状に加工された金属をビニールチューブに通し、その上から黒い被服を被せている。 |
金具 |
アウター先端に取り付けられている金属製の部品。ワイヤーの種類、車種、年式によって異なり、全ての車種の金具を取り揃えることは難しい。しかし、車種によっては金具の共通性が見られるので、全長や「インナー長さ」を計測し、許容範囲内であれば流用は可能である。 |
インナー長さ
(引きしろ) |
アウター先端からタイコまでの間のインナーワイヤーの長さ。この長さが操作性や取り付けに大きく関わる。計測の方法は個々に異なるため、特注の際は画像や図面で確認しておきたい。 |
アジャスター |
インナーワイヤーが使用期間に応じて伸びてきた場合、調整することが出来る金具のことを指す。金具に直結しているものや、アウターの中央部に取り付けてあるものもある。 |
保護チューブ |
アウターの上にさらに被せてあるチューブのことをいう。全体に被せているワイヤーもあれば、一部だけ被せているものもある。
熱や取り回しによる損傷からワイヤー本体を保護する為に取り付ける。エンジンやフレームと接触する部分に被せられ、アウターチューブを保護する。
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カシメ |
タイコの製造方法の一つ。インナーワイヤー先端を鋳型にはめ込み、圧力を加えながらハンダでタイコを成型する方法。タイコ全体がハンダで出来上がることになる。鋳造。 |
ハンダ |
タイコの製造方法の一つ。真鍮などであらかじめ作られたタイコに、ワイヤーが通る穴をあけインナーワイヤーを通し、隙間にハンダを流し込み固定する方法。 |